冬の睡眠環境について

『温度・湿度』
理想は、温度13-21度、湿度は50%前後。
なぜ寝室は13度以上?:ふとんの中(寝床内気候)があたたかければいいのではないか。
確かに冬布団と毛布によって約3度でも睡眠を維持できるというデータはある。しかし、顔面が冷気に晒されたままでは吸気から冷たい空気が入ってくることや、トイレ覚醒時の急激な温度差などで体に負担がかかる。
暖房器具として、エアコンだけでは乾燥するので加湿器と併用が望ましい。もしくは、寝室は温風を出さないオイルヒーターがおすすめしやすい。
また、せっかく部屋をあたためても熱は窓から逃げやすいので、断熱対策をとることが求められる。できるだけ窓際で眠らないこと、分厚めのカーテンをかけることも有効。
『寝具・寝衣』
寝具内は通年33度前後が理想であるが、寝具に入った際のひんやり感は刺激となるため布団乾燥機や電気毛布などで予めあたためておく方もいる。それは問題ないが、ふとんに入ってもあたため続けるのは、深部の体温を低下させて深い睡眠になっていくことを邪魔するので望ましくない。
床から熱は逃げるので、敷きふとんの方にはしっかりとした厚みが求められる。また、冬は寝返りをうち移動すると冷たいので寝返りは減る傾向にある。同じ姿勢が続いても出来るだけ負担の少ないよう敷きふとんには体圧の分散性、掛けふとんには軽さも大事なポイントになる。
寝衣を何枚も重ねるのは、血行を悪くしたり寝返りをうちにくくする心配があるためすすめない。就寝時の靴下は、女性の半数以上が足の冷えに悩んでいることから対策として有名であるが、有効かどうかは意見が分かれる。どちらにせよ運動時に履くようなゴムの締めつけがあり、吸湿性の低い素材の靴下はすすめられず、履くなら締め付けのゆるい天然素材のものが望ましい。
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