家族と眠りの関係

個人差だけでなく世代・性別によっても睡眠の傾向は異なるが、遺伝的な面もあらわれたりする。手足の動きや寝言が多い、目があいたままなど確認してみると面白い。
家族の関係と睡眠:旦那の睡眠の悪化は妻に影響するが、妻の睡眠の悪化は旦那には影響が小さいという結果がある。しかし母の睡眠の悪化は子どもには影響していくので、睡眠の悪化は自分だけの問題ではなく、家族の誰かの眠りを妨げているかもしれない。特に日本の中年期の女性はホルモンバランスの問題にプラスして家事・介護など社会的役割によって世界で最も睡眠時間が短いとされるので、負担の偏りなど注意が必要。
乳児を寝かせる際に、日本は添い寝文化である。一緒に眠るために大人用のベッドに転落防止のガードを取り付けたが、その隙間に乳児が落ちて挟まった事故があったことから日本小児科学会が注意を呼びかけている。転落以外にも窒息やあたため過ぎないように柔らかい敷きふとんやクッション類、羽毛は乳児にはすすめられないなど実は大人と一緒は難しい。
小学生になると個室か親と同室か検討されだすが、高学年でも約4割が同室という。個室だと就寝時刻が遅い傾向がある。目が届くことで寝かしつけできるのであれば、睡眠が大事な時期でもあるので焦って個室を用意しなくてもいいのかもしれない。
高齢者では、早朝覚醒が起こりやすくなるが、物音をたてて他の家族を起こしてしまわないように布団で過ごすことがストレスという方もいる。イヤホンを利用してラジオなどをききその時間を苦に感じないようにしたり、物音を吸収するラグをひいたりなどアイテムを頼ってみるのも手。
生活時間帯のズレ、いびきや寝言、体感温度の違い、ペアの寝具が自分だけ合わないなど「不満」も「日常」になり我慢するものという思い込みに陥っていると、それが睡眠の質を落としていると気付くには他人に睡眠環境を打ち明けないと難しい。寝具屋はそういう場でもあると思う。いくら体や心の状態を整えても、睡眠環境が悪いともったいないと気付かせる場。
今後は夜向性のペットとの付き合い方も研究されてくるかもしれない。

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ねむりのコンシェルジュ
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