良い睡眠とは

自分自身の睡眠がよかったのか・悪かったのか、意識のない睡眠中の状態を認知できないので、他者・機器によって評価するしかない。
しかし、起床後に自分で思い返して評価する主観的な評価と乖離することもあるので、完璧な正解はまだ得られ難い。
特に中年以降の女性では、それまで心身を守ってくれていた女性ホルモンのバランスが崩れるのでどうしても比べてしまい、データ上では悪くなくても悪く評価する傾向がある。
それでも、ある程度正しいであろう 良い睡眠とは?というチェックポイントは以下、
・体温や自律神経系などの概日リズム(サーカディアンリズム)が昼夜の変動に同調し、メリハリがついている
・睡眠―覚醒のサイクルが概日リズム(サーカディアンリズム)と同調しており、規則的に保たれている
・睡眠時間に不足を感じておらず、日中に強い眠気がなく、生活に支障がないこと
・睡眠状態が安定していること。中途覚醒が少なく、睡眠周期がある程度規則的
・個人内のリズムやサイクルの活動に向いている時間帯と、生活時間帯が適切であること
・寝付くまでにかかる時間が気にならない程度であること(短すぎても睡眠不足が心配)
・寝起きの気分が悪すぎない・行動を起こすのに時間がかかりすぎない
・熟睡感が得られていること
・日中に過度の疲労感がなく、意欲など問題なく満足が得られていること
ただし、これは若者から壮年頃までに言えること。加齢とともに、睡眠時間は少しずつ減少し(10年ごとに約10分)、睡眠を維持する機能は特に悪化する。
しかし、運動習慣や規則的な食事などライフスタイルに気を配ることで、そのスピードをゆっくりにすることはできる。