枕の種類といえば、中身の違いだけだと思っていませんか?
実は枕には用途別・形状別にもいろんな種類があるんです。
この記事では、用途別に10種類の枕と形状別に6種類の枕を解説します。
用途別!枕の種類10選
枕というと、「ベッドや布団の上に置いて頭をのせるもの」というイメージが強いですよね。
しかし最近では、より良い睡眠のために幅広い用途別の枕が売られています。
ここでは10種類の用途別の枕をご紹介しましょう。
1:抱き枕
用途別の枕の種類の中で、最もメジャーといえるのが抱き枕でしょう。
抱き枕とは、その名の通り、寝床で横になるときに抱きついて使用する枕のことです。
全身をカバーするものなので、通常の枕よりも大きなサイズとなります。
抱き枕を使って寝る一番のメリットは、安心感が得られることです。
フカフカとした触り心地が、安眠へと誘ってくれます。
ほかにも、こんなことに役立ちます。
- いびきの防止・軽減
- 腰痛対策
- 妊娠中の横向き寝サポート
デメリットはないと言っても過言ではない抱き枕ですが、寝床が狭い人にとっては寝返りが打ちにくくなることがネックになるかもしれません。
2:首枕
首枕は、首を安定させることに特化した枕です。
ベッドや布団で使用されることは少なく、主に旅行中の移動時間やデスクワーク中の休憩時に使用されます。
要するに、仮眠を快適にするための枕というわけです。
首枕はこんなことに役立ちます。
- 頭痛や肩こりの予防
- 頭痛や肩こりの予防
- ストレートネックの予防・改善
- 顔のむくみ予防
首枕のデメリットは、荷物がかさばることです。
最近では使用時だけ空気で膨らませれば良いものや、省スペース型のものも売られていますが、こうしたものはクッション性や使用感が劣る傾向にあります。
3:足枕・ひざ下枕
枕の中には頭や首周りに使用するものではなく、足に使用するものもあります。
それが、足枕やひざ下枕です。
頭用の枕と比べて高さがあるのが特徴で、足を置く場所だけ少し凹んでいるものもあります。
足枕は、こんなことに役立ちます。
- 足の疲れ解消
- むくみ解消
ひざ下枕は、こんなことに役立ちます。
- 腰痛対策
- 下半身の体圧分散による負担軽減
下半身に関する悩みをカバーしてくれる足枕・ひざ下枕。
しかし、寝返りをうつと足が落ちてしまう、あるいは寝返りがうちにくくなるといったデメリットがあります。
4:腰枕
腰枕とは、腰の下にあてて使用する枕のことです。
ウエストピローという名前で売られていることもあります。
腰枕は、こんなことに役立ちます。
- 腰痛対策
- 負担の少ない寝姿勢のキープ
腰枕を使うときは、腰のカーブにあてるよう位置に注意しましょう。
また、自然な寝返りがうてる高さかどうかチェックすることも大切です。
自分に合わない腰枕を使うと、かえって腰痛を悪化させるというデメリットがあります。
5:背中枕・背あて枕
背中枕や背あて枕は、背筋を伸ばすのに効果的な枕のことです。
主にストレッチをするときに使用されます。
背中枕や背あて枕は、こんなことに役立ちます。
- 猫背の改善
- ウエスト引き締め
背中枕や背あて枕を使ってストレッチをすると骨盤を正しい位置に戻せることから、ウエスト引き締めといったダイエット効果が期待できます。
しかし、無理な姿勢をとったり長時間使用したりすると、体を痛める原因になるのがデメリットです。
6:昼寝枕
昼寝枕は、寝床以外で横になるときに便利な枕のことです。
形状や枕の中身は通常の枕と似ていますが、サイズがやや小さい傾向にあります。
昼寝枕は、こんなことに役立ちます。
- 昼寝中の正しい寝姿勢のキープ
- 寝床じゃない場所での快適な睡眠をサポート
デメリットがないと言っても過言ではない昼寝枕ですが、用途がかなり限られているので、人によっては贅沢品かもしれません。
7:デスク用枕
デスク用枕は、机の上に置いてうつぶせ寝するときに使用する枕のことです。
機能性を高めるために腕を通す穴があったり、メイク崩れを防ぐために顔の部分だけドーナツ状に穴があいているものなどがあります。
デスク用枕は、こんなことに役立ちます。
- 仕事や勉強中の仮眠をサポート
うつぶせ寝は長時間行うと、首こりや肩こりの原因になります。
そのため、長時間使用に適さないのがデスク用枕のデメリットです。
8:冷却ジェル枕・水枕
冷却ジェル枕や水枕は、枕の中身に冷感ジェルや水が入っている枕のことです。
ひんやりとした使用感と独特の触り心地で、快適な睡眠へといざないます。
冷却ジェル枕や水枕は、こんなことに役立ちます。
- 暑い時期の睡眠をサポート
- 発熱時の熱さましをサポート
- 熱中症対策
冷却ジェル枕や水枕のデメリットは、常時使うものではないということです。
しかし、体が弱っているときに活躍する枕なので、準備しておくと便利ですよ。
9:いびき枕
いびき枕はその名の通り、いびき防止を目的とした枕のことです。
いびきの主な原因である「気道が塞がれてしまう」ことをカバーするための形状が特徴となっています。
いびきを解消すると、こんなメリットがあります。
- 睡眠の質の向上
- 疲労回復度のアップ
- 高血圧の予防
いびき枕のデメリットは、自分に合わないものを買ってしまったら効果が出ないことです。
機能性に優れた枕は高価なものがほとんどなので、これではお金の無駄遣いとなってしまいます。
気道が塞がれる原因は、加齢や肥満などさまざまです。
原因を見極め、寝心地を確かめてから買うようにしましょう。
10:横向き寝枕
横向き寝枕は、横向きに寝たときも体の負担を増やさないようにして、質の良い睡眠を維持するための枕です。
快適な横向き寝ができるようになると、こんなメリットが得られます。
- 頭痛の予防
- 腰痛・肩こり対策
- 口呼吸・いびきの改善
横向き寝枕は種類が豊富で、さまざな形状や枕の中身のものが売られています。
そのため相性が悪いと、かえって睡眠の質が低下してしまうというデメリットがあります。
今の枕ではなぜ快適な横向き寝ができないのか、原因をチェックして体質に合ったものを選ぶようにしましょう。
形状別!枕の種類6選
ベッドや布団で使用する通常の枕も、形状によっていろんな種類に分類することができます。
ここでは、特に多い6種類の形状について解説していきます。
1:標準タイプ
中心部にいくほど高さが増すタイプの枕です。
クッション性があり、心地よい使用感が得られるのがメリットとなっています。
一方で、長方形の袋に中身をただ詰め込んだものなので、頭を動かすたびに中身が移動して形が崩れるというデメリットがあります。
2:ドーナツ型タイプ
枕の中央に穴があいている、あるいはくぼみがあるタイプの枕です。
どちらも頭を安定させられるのがメリット。
特に安定感に優れた穴あきタイプは、赤ちゃん用の枕として活用されています。
ただし、くぼみや穴が頭のサイズに合わないと、頭が沈み込んでしまって首への負担が大きくなるというデメリットがあります。
3:分離型タイプ
複数のパーツによって構成されているタイプの枕です。
パーツごとに素材を変えて快適な寝心地にしているものもあれば、パーツごとに高さ調整ができるものなどがあります。
このように機能性に優れているのが、分離型タイプメリットです。
一方で、すべてのパーツを同じ質・状態で維持することが難しい点や、お手入れに手間がかかるのはデメリットといえます。
4:波状タイプ
枕を横から見ると、高低差があって表面が波状になっているタイプの枕です。
首の安定に優れているので、頭痛や肩こり対策に適した枕によく用いられています。
自分の体型に合ったものを選べば、仰向きでも横向き寝でも、しっかりと首を支えてくれるのがメリットです。
一方で、高さに問題があったり、頭の重みを支えられない素材を選んでしまうと、首に負担がかかった状態で固定されてしまうというデメリットがあります。
5:ロングタイプ
通常の枕に比べて横幅が広いタイプの枕です。
標準タイプを横長にしたものもあれば、波状タイプを横長にしたものもあります。
ロングタイプのメリットは、寝返りをうっても枕から頭が落ちないことです。
そのため、寝相が乱れがちな人にも向いています。
一方で、ベッドや布団のサイズによっては枕のせいで寝床が狭くなるといったデメリットがあります。
6:ハート型タイプ
頭をつっぽり包む、丸みを帯びたタイプの枕です。
首周りが低い造りになっているのが特徴で、適度な沈み込みによる首周りのサポートがメリットになっています。
ほかのタイプの枕では圧迫感を感じるという人には、特におすすめです。
一方で体型に合わないものを選ぶと、息苦しくなるというデメリットがあります。
まとめ
最近の枕は、頭に使用するものばかりではありません。
足腰のケアに活用することで、睡眠の質が高まる可能性があります。
また、仮眠時にも枕を使用するようにすれば、昼間の疲れも取れそうです。
種類豊富な枕を上手に活用してくださいね。
快眠できる枕については安眠枕のおすすめランキングのページをご確認ください。
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