ロングピローという名前で親しまれている長い枕。
快適な睡眠が得られるほか、インテリアとしても注目を集めています。
そんな長い枕のメリット・デメリットについて解説。
さらに、素材や目的別におすすめの長い枕もご紹介します。
長い枕が持つ5つのメリット
長い枕に馴染みがない人に、どんなメリットがあるのかご紹介します。
寝相が悪い人でも頭が落ちない
私たちは、睡眠中に20~30回も寝返りをうっています。
寝相が悪い人は、途中で枕から頭が落ちてしまうこともあるようです。
そのまま枕なしの状態で眠ると、気道が塞がれてイビキをかきやすくなります。
また、首が不自然な状態になるので、寝違いも起こしやすいです。
こうしたトラブルを避けるために、寝相が乱れても頭が落ちない長い枕を使うのは有効です。
家族や恋人と一緒に使える
家族や恋人と一緒に眠ると、相手のぬくもりを感じられて安らぐという人は多いことでしょう。
もっと寄り添って眠りたいという人には、枕を共有するのがおすすめです。
とはいえ、通常サイズの枕では2人分の頭をのせることはできませんよね。
そこで使ってほしいのが、横に長い枕なのです。
最近では、こうした共有用のロングピローも数多く販売されています。
抱き枕や背あて枕に使える
睡眠の質にこだわる人の中には、頭をのせるメインの枕だけでなく抱き枕や背あて枕といったサブの枕を用意している人もいます。
長い枕は全身をカバーできるので、こうしたサブ用の枕にもぴったりです。
抱き枕や背あて枕には、寝心地の良さを高めるだけでなく、腰痛やイビキを予防する効果も期待できます。
可愛いデザインが多い
通常サイズの枕は四角形が多いですよね。
しかし、横に長い枕はデザインのバリエーションが豊富で、可愛いものが数多く販売されています。
代表的なのが、クマやパンダが寝そべっているような、ぬいぐるみ状の枕です。
このほか、人気キャラクターの全身像がダイナミックに描かれている枕や、動物の耳だけが立体的に再現されている枕などもあります。
どれもベッドを華やかにしてくれるので、女性や子どもに大人気です。
ダブルベッドにも使える
ダブルベッドを使っている人の中には、「小さい枕が何個もあると見栄えが悪い」と気になったり、睡眠中に枕が落ちてしまうことを気にする人がいます。
その点、横に長い枕なら1つで2人分の頭をカバーできるので、ベッドの上がスッキリして快適です。
寝床に物がたくさんあるのは窮屈で、体にストレスを与える原因にもなります。
ダブルベッドで何となく居心地の悪さを感じている人は、枕の数を見直してみるのもひとつの手です。
長い枕が持つ3つのデメリット
通常サイズの枕にはないメリットがたくさんある、ロングピロー。
しかし、長い枕ならではのデメリットもあります。
購入前にチェックしておきましょう。
お手入れが大変
枕を長持ちさせるためには、ダニやカビを発生させないための手入れが大切です。
毎日行う手入れとしては、天日干しや陰干しがあります。
また、定期的に洗濯機で洗ったり、クリーニングに出すことも欠かせません。
長い枕はサイズが大きくなるため、こうした手入れが通常サイズよりも大変になります。
天日干しを行うときは、通常よりもスペースが必要になりますし、洗濯機に入れるのも一苦労です。
大きいからこそのデメリットがあることを知っておくと良いでしょう。
枕カバーがあまり売られていない
一般的なサイズである「43×63cm」の枕なら、いろんな素材やデザインの枕カバーが売られています。
しかし、メーカーによってサイズが異なる長い枕の場合は、枕カバーのバリエーションが少ないです。
中には、専用の枕カバーしか使えないケースもあります。
そのカバーの使用感が好みと合わないと、いくら枕の高さや硬さが合っていても、睡眠の質が向上しないことがあります。
サイズが合わないと睡眠の質が悪くなる
横に長い枕は、縦幅や高さのバリエーションが通常サイズよりも少ないです。
そのため、無理して自分に合っていないサイズのものを選んでしまうことがあります。
いくら横幅が大きくて頭が落ちる心配がなくても、枕が高すぎては筋肉が緊張して快適な睡眠が得られません。
こうしたサイズが合わない枕も、抱き枕にすれば無駄な買い物にならないかもしれませんが、それでも金銭的な負担が大きくなることには変わりないでしょう。
長い枕を選ぶときの4つのポイント
自分に合った長い枕を選ぶときには、どういった点に気をつければ良いのでしょうか?
チェックポイントを解説します。
使う目的をハッキリさせる
長い枕を買うときは、使う目的をハッキリさせましょう。
ぬいぐるみのような可愛い枕が欲しいのか、抱き枕に使いたいのか、寝返りで頭が落ちるのを防ぎたいのか、使用目的によって選ぶべきものが全く違います。
共有用の枕ならベッドの幅に近い横幅が必要になりますが、頭の落下を防止するだけならそこまで大きなサイズは必要ありません。
少し横に長い程度であれば、枕の選択肢も増えるので、より自分に合ったものを見つけることができます。
枕の硬さを選ぶ
一般的に、硬い枕は姿勢を安定させ、柔らかい枕は姿勢を崩しやすいとされています。
では、なぜ柔らかい枕も売られているのか?
それは、必ずしも硬い枕が体に良いとは限らないためです。
一般的に姿勢を安定させるのは硬い枕と言われていても、自分の好みに合っていなければ意味がありません。
これは長い枕を選ぶときも同じで、自分にとって寝心地が良い硬さの枕を選ぶようにしましょう。
枕の形状を選ぶ
目的に合わせて枕の形状を選ぶようにしましょう。
抱き枕であれば両腕で抱えやすい筒状の枕が適していますが、頭や首を安定させたいなら首のラインに沿ってカーブしているものの方がおすすめです。
体型や猫背かどうかといった普段の姿勢によっても相性の良い形状は異なりますので、購入前に実際に寝て試してみると良いでしょう。
枕の高さを選ぶ
枕の高さは、睡眠の質を左右する重要な要素です。
枕が高すぎると、あごを常に上げた状態になって息苦しくなりますし、低すぎてもあごを引いた状態が続いて、息苦しさの原因になります。
枕の高さは身長や体型によって適性が異なるので、共有する場合は相手にも配慮して、お互いに寝心地が良い高さを選ぶようにしましょう。
まとめ
長い枕はさまざまな用途に活用できて、幅広い睡眠の悩みに対応できます。
大きい分、手入れが大変という面もありますが、質の良い睡眠にこだわりたいなら買う価値ありです。
大切な人とひとつの枕を共有するのも、楽しそうで良いですね。
睡眠の時間が、ますます癒しの時間になりそうです。
気になるという人は、さっそく自分に合った枕を探してみましょう。
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